「パンチやりこみ」という名前を見て、懐かしい!と思ったら、それは素敵なことだなと思う。「SaGa2荒行やりこみ」は旧名パンチやりこみであり、SaGa2では無理だったのである。パンチの攻撃力ではぼうえいシステムの「ほうだい」が全部破壊し終わるまでに修理が完了してしまうのだ。
SaGa1を買ったのは別にこのやりこみをするためではない。記憶上最後のボスをずるいやり方で倒したことしか無いというのがずっと気になっていたためである。
私はSaGa1を買い、目標を達成した。
だが、やはりそれでは満足しなかったのだ。ゲームは非常に良かった。懐かしい音楽。練りこまれたセリフ。それでも足りないものがある。手に汗握るようなワクワク感が。逃げ出したくなるほどの面倒くささが。さくさくすぎるのだ。このゲームは。もっと縛らなければならない。自分で自分を縛らなければならない。自分で締め付けて、キモチよくなるべきなのだ。楽しいゲームで楽しくなる。これはゲーマーに与えられた娯楽なのだ。
ここまで来たならやるしか無い。パンチで最後のボスまで倒す。パンチやりこみ。あの時できなかったことを今度こそ成し遂げるのだ。